ぶぅメモ

都内在住さいとーさんのライフハック。

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父が大腸がんになった

結構前の話になりますが親父が末期の大腸がんになりました。

 

我が家でまさかと思いましたがそのときの心境などを書き残しておこうと思います。 

あ、最初にいっておきますがぴんぴんしてますのでご心配なく。

 

 

ただやはり「がん」ということばを聞くと重い。助からないんじゃないの?っていう不安が頭をよぎりました。なのでこれから自分もがんになるかもしれないし、読者のみなさんや家族の方に訪れるかもしれないイベントの少しでも参考になればと思います。

 

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仕事中に、母親からの電話があった。普段なら出ないが何度か連絡があったため急ぎの用事かもしれないと思い外に出た。電話に出ると母親は泣きながら言った。

 

『お父さん、末期の大腸癌だって』

 

がん?最初何を言っているのか理解できなかった。がんってなんだ?という感じで僕の思考の中にはまさか身内が癌になるはずがないというどこか楽観的なものがあった。

 

「がん・・・?がん?がん・・・癌?!え?そうか癌か・・・」

 

そうなるのには少し時間が必要だったが、不思議と焦りはなかった。ただどうしようかなという思いだけが頭にあった。父親のこともそうだが正直自分のことが気になった。今の仕事はどうすればいいのか、父親に万が一のことがあった場合実家に戻った方がいいのか、残された母親はどうなるのか。自分のことばっかりだなと冷笑したくなった。

癌とはいえ、心のどこかでは大丈夫だろうという思いもあったのかもしれない、もしくは「癌になった」という事実を認めたくなかったのかもしれない。

 

そうして我が家と癌との戦いが始まった

 

我が家の父

ここで我が家の父を軽く紹介しておくとする。

我が家の父は自営業を営む職人気質な人。土木業を営んでいるため体はずんぐりとしており腕などは太い。おそらく今でも腕相撲では勝てないと思う。

怒るときは顔を真っ赤にして怒り、厳しく育てられた。仕事に大してまじめで、尊敬している。同じ道を志したが、なぜか僕はITの道へと進んだ。

 

どこかいつも元気で自信にあふれている。それが僕の父親である。

 

手術を受ける

手術するよーってことで僕が実家に帰ったときは既に入院していた。

実家に戻るとまずはお見舞いにいこうということで妹とお見舞いにいった。実家に帰るのは多くて年1回でこのときは数年戻っていなかったかもしれない。

 

『戻ってきたんかー』

「当たり前やろ、大丈夫そうなんか?」

『大丈夫やー』

 

大丈夫と答える父親。しかしいつもの自信にあふれたその姿はどこにもなかった。癌もそうだが大丈夫だと言われていても実際に開腹してみるまで転移が確認できないところにその恐ろしさがあると思う。

 

その自信のない父親の姿を見た夜僕は泣いた

 

体格もよく自信にあふれていた父、よく怒られ恐れていたものの尊敬していた父。

かつての姿はどこにもなく、初老の元気をなくしたひとりの男がいただけだった。

そんな姿に自分の中に押さえていた不安が溢れ出した。もしかして本当にダメなのかもしれないと

 

あとになってから思えば、実際の当人を前にして「大丈夫」「絶対助かる」という言葉はいざという時は言えないものだ、言えたとしてもどこか上擦ってしまう。特に生死に関わるときには。

 

手術当日

手術当日、まずは医師から説明があった。手術はこんな感じでします、何時間くらいかかる想定ですなどなど。しかしそんなことはあまり耳にはいってこない。問題は父が問題なく帰ってくるかどうかだ。

 

そして手術が始まり、父はストレッチャーで運ばれていった。

映画やドラマである感じで手術室へと消えていった。時計の針が時間を刻み、1分、また1分と長い時間がすぎていった。楽しい時間は早く過ぎるが辛いことや悲しいこと忍耐が試されることは長く感じる。異様に長い時間が過ぎ医師から説明のあった時間が過ぎた。しかしまだ父は戻ってこなかった

 

不安がよぎるがどうすることも出来ない。気を紛らわそうとしても集中できないため他のことをしてもすぐ中断してしまう。TVや携帯をみても頭にはいってこない。

予定した時間より2時間弱が過ぎた頃、父が帰ってきた。手術は終わったのだ。

ストレッチャーの上で看護師に呼びかけられながら虚ろな返事をする父。そんな姿に家族は皆、涙を流した。

そんな中、看護師から声がかかった。

 

『担当した医師からお話がありますので・・・』

 

医師からの説明がはじまった 

末期癌と聞くと転移やもう助からないのではないかと いうイメージがある。それに加えて医師から説明があると言われると怖さのあまり手が震えた。

 

医師の前に来ると、ホルモンみたいなものを見せられた。

『これが切除した大腸です』

 

「ふぁ?!」

 

うおおおお、気持ち悪い。それが正直な感想だった。こんなもので人間が死に追いやられるのかと考えると寒気がした。

説明を受けた結果、他臓器やリンパ節への転移はなし。手術は無事に終わったのだ。あとは傷口が問題なくなれば退院できるとのことだった。

 

僕は父の命を救ってくれたこの医者に感謝した。そして無事に帰ってきてくれた父にも今までで最高の感謝をした。

 

その後、傷口の癒着や体重減など様々なことがあったが父は今でも元気に仕事をしている。手術後はすっかり痩せてしまった父であったが今ではかつての体以上に大きくなりお腹にいたっては妊婦そのものだ。

※父は男です。

 

まとめ

冷静に振り返ってみると、癌になった時ジョークを飛ばしている余裕は本人にも家族にもない。そして保険の大切さを痛感した。

 

普段は親や兄弟姉妹と喧嘩やぶつかり合いなどよくあると思う。

しかし死に直面すると「もっとこれをしてあげればよかった」「一緒にこんなことしたかった」という思いが胸の奥から溢れ出してくる。

  

この世に生まれ落ち、家族として出会えたことは奇跡に近い。

願わくば、この記事を読んだみなさんが一歩勇気をだしてさらに家族と仲良くしてくれるきっかけになれば幸いである。

 

癌と闘わない―私の選択 私の人生、私が選んではいけませんか?

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