ぶぅメモ

都内在住さいとーさんのライフハック。

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男性に知ってもらいたい多嚢胞性卵巣症候群という疾患について

多嚢胞性卵巣症候群という疾患をしっていますか?

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。若い世代では10人に1人はこの疾患だと言われています。排卵されないことにより子宮体癌のリスクが高まるとも言われています。

また多嚢胞性卵巣症候群は不妊の原因の一つとしてもあげられています。

 

 

排卵されないので当然妊娠もしません。僕と妻はこの疾患と昔から戦っています。

僕が自分の息子を奇跡だというのはこのことがあるからです。

 

そして、僕は父になった。 - ぶぅメモ

 

妻がこの疾患を抱えているのを知ったのは付き合って半年くらいしてから。赤ちゃんを産めないかもしれない。女性として赤ちゃんを産みたいという気持ちがあるのは理解できます。しかし泣きながら「赤ちゃんできないかもしれない」と涙を流す彼女を抱きしめる時の気持ちを理解できますか。僕はわかったつもりになっていただけでした。

 

男は命を授かるということに関して女性と比べるとやはりどこか意識が低いのが実情。しかし女性にとってはやはり「赤ちゃんを産むということ」は特別。いくら男性が気にしないよといっても 気にするんですよね。

 

多嚢胞性卵巣症候群は女性であれば誰でも発症する可能性のある疾患です。女性の問題だとしてとらえるのではなく男性自身も女性のことを、そしてパートナーへの理解を深めてほしいという思いを込めて記事にしようと思います。

 

生理について知ろう

一言で排卵しないというと男性からするとたいしたことないと思うかもしれません。しかし女性の体にとって生理と排卵ということは非常に大切なことなのです。

 

生理のメカニズム

生理とは「毎月ある子宮からの正常な出血」のことです。一般的には5日〜7日の間続きます。2日目あたりが一番出血が多くそして徐々に減っていきます。

 

子宮の中には子宮内膜という薄い膜があります。ここに受精卵が着床すると妊娠となります。しかし子宮内膜は薄いためこのままではうまく着床できないため少しずつ厚くなっていきます。

性交渉がなかったりあったけどうまく受精卵が着床しなかった場合などはいったんこの厚くなった膜を子宮外に排出します。毎月受精卵を迎えるためにベッドメイクするようなイメージです。

膜というと一枚のものを想像するかもしれませんが、血管や分泌腺や細胞などが含まれたものなのです。子宮内膜がはがれ落ちる際に出血が始まり、はがすために出される酵素により出血が阻止されそれが対外に排出されるため出血を伴います。

 

子宮内膜がはがれ、そしてまた再生するという一連の流れは女性ホルモンによってコントロールされています。このホルモンバランスが崩れると自律神経にも影響を及ぼすようになり頭痛めまいのぼせ冷えイライラなどにつながります。

さらにホルモンバランスが崩れると生理不順になったり無月経になったりと重い症状へ発展する可能性もあります。

 

生理がこないとどうなるのか

 体のリズムが崩れるためホルモンバランスも崩れ精神的な不安定髪質および肌質の悪化などが生じてきます。

一番大きいのは本来あるべきリズムが崩れているため赤ちゃんを迎え入れるための体の準備が整わないということがあげられます。

生理に影響を及ぼすもの

生理は以下のような原因で止まったり周期が乱れたりします。

不安定期

思春期や更年期の場合にはホルモンバランスが安定しなかったり、ホルモンの分泌量が現象するなどの原因により乱れる傾向にあります。心身共に問題ないようであれば特に気にする必要はありません。

 

心身へのストレスや負担

心や体に大きな負担がかかると生理不順が起こりやすくなります。

  • 過度なストレス
  • ダイエットなどによるストレス
  • 冷え性
  • 肥満
  • 乱れた食生活

生理というのは単に子宮だけですべての活動を完結しているわけではありません。脳や卵巣、子宮など色んな組織が正しく連携することにより生理が起こるのです。それを阻害するストレスや生活習慣は生理の大敵と言えるでしょう。

 

生理がきていなくても「すぐ元に戻るだろう」と安易に判断するのではなく早めの受診をしましょう。

病気や薬の副作用

別の病気や薬でも副作用で生理が止まることがあります。それが病気や薬によるものなのかは病院で検査を受けてしっかりと判断しましょう。

 

子宮は冷えに弱い

女性は男性に比べ筋肉量が少なく熱を発生させる力が弱く、脂肪は一度冷えるとなかなか温まりにくい性質があります。

体の熱は体内を巡ることで保たれていますが女性の体は生理のたびに体内の血液が一時的とはいえ減少します。そのため栄養や熱を運ぶ血液がいきわたらなくなり冷えることになるのです。

 

このダメージを一番受けるのが子宮です。子宮は妊娠、出産に向け大量の血液を必要とします。そのため血液が不足すると一番冷えた状態になるのです。

女性が体を冷やしてはいけないという理由の一つがこれになります。

体が冷えると生理痛がひどくなる、生理不順、不妊などの症状へと発展する恐れがあります。

 

  • 冷えによる症状その1:生理痛の悪化

体が冷えている場合、冷えで骨盤内の血流が滞りうっ血して生理の際の出血も流しにくくなります。そのため経血を流そうと子宮が強く収縮し生理痛の痛みも増すということになります。生理の際にはあたためると楽になるというのはこの症状が緩和されるからです。卵子の数は産まれた段階で決まっており男性の精子の用に日々作り出されるものではありません。日頃から子宮をいたわることが大切なのです。男性は女性の体を冷やさないような配慮をしましょう。

 

  • 冷えによる症状その2:生理不順

体が冷えると子宮に十分な血液が行き渡らず卵巣の活動が低下します。すると生理を起こすホルモンの分泌が正常に行われず生理不順を引き起こす可能性が高くなります。

 

  • 冷えによる症状その3:不妊

冷えが進んだ場合、卵子の成熟が十分に行われず未成熟なまま排卵されたり排卵されづらくなります。また受精卵が着床し育っていくためには子宮内膜が十分に準備されていることが必要になりますが先ほど記載したように体が冷えた場合、一番影響をうけるのは子宮です。そのため十分に栄養が行き渡らず不妊の原因となる場合があります。

 

女性が体を冷やすとよくない原因がわかったでしょうか?今まで女性が体を冷やすとよくないという理由がわかったかたもこれからは少し気をつけるだけでも心身ともに改善されていくと思います。

 

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生理不順をそのままにしておくと・・・

子宮や卵巣が収縮していきいざ赤ちゃんがほしいという時に不妊治療が必要になったりし多額のお金が必要になることもあります。

また一度生理が止まってしまうと再びこさせるのは大変です。妻は通院および薬で強制的に生理をこさせています。

薬を飲むと体調が悪くなったり、太りやすくなったりと体力的、経済的、そして精神的にもいつまで続ければ改善されるのかが見えないため本当に大変です。僕以上に妻は悩んでいます。

 

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群の症状

多嚢胞性卵巣症候群とは若い女性に多く排卵障害を起こす疾患で卵胞が成長するのに時間がかかって排卵されづらいもしくは排卵されない疾患です。

 

自覚症状としては以下のような症状が現れます。

 

  1. 月経周期が35日以上
  2. 以前は順調だったが現在は不規則
  3. ニキビが多い
  4. やや毛深い
  5. 肥満

また超音波で卵巣をみた場合、未成熟の卵胞が一列に並んでみえることも特徴の一つです。

 

多嚢胞性卵巣症候群の原因

はっきりとした原因はわかっていませんが、内分泌異常、あるいは糖代謝の異常が原因と考えられています。

軽度の場合であればそんなに深刻にならずとも少しの環境改善や投薬などで解消されます。妻の場合は結構重く投薬も継続していますがまだ改善されていないというのが現状です。

 

治療法

治療はまず排卵誘発剤(クロミフェンなど)を使用し排卵するかどうかをうかがいます。症状が改善されない場合には漢方を併用もします。排卵誘発剤も軽いものから重めのものまでありますが重めのものは副作用も強いです。倦怠感や肥満なども症状があるためお医者さんと相談し継続が難しい場合には別の手段を検討しましょう。

 

症状が改善されない場合には、注射による投薬が行われます。誘発剤を使った場合、いままでたまっていた卵胞が一気に成長しおなかの中に水が溜まったり呼吸が苦しくなるなどの副作用症状が出る場合もありますので投薬する際には少しでも異常が現れたら中止しお医者さんに相談するようにしてください。

 

それでも排卵しない場合にはお腹の皮膚を数センチきって腹腔鏡によりレーザーや電気メスで卵巣に穴をあけて排卵しやすくするという手術も行われることがあります。しかし女性なのでやはり体に傷を付ける方法は個人的におすすめできませんのでまずは体質改善や投薬により正常に排卵されるように頑張っていきましょう。

 

一番の治療法はストレスの軽減です。

家庭内で奥さんがこんなに悩んでいるとは正直思っていないのではないでしょうか。奥さんの気持ちを聞いてあげるだけでも少しは気持ちが和らぐのではないでしょうか。今日病院どうだった?たまには俺が家事するからなどと奥さんを労ってあげてください。

まとめ 

我が家もまだまだ多嚢胞性卵巣症候群と格闘中です。

この疾患の一番辛い点はゴールが見えないことでしょう。我が家以上に長年この疾患と戦っている方もたくさんいらっしゃると思います。いつまで頑張ったら赤ちゃんがきてくれるのかそんな不安と戦っているんです。

 

赤ちゃんを望んでいてもなかなかできない家族もいます。特に旦那さん側のご両親は赤ちゃんを待ち望んでいます。奥さんを守ってあげられるのは旦那さん、あなただけです。

 

かわいい赤ちゃんをいつの日か笑顔で迎えられるように今は辛いかもしれませんが、一緒に頑張っていきましょう。

我が家も頑張ります!

 

→治療活動記はこちら

 

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